pwdコマンド

ワーキングディレクトリの表示
現在のワーキングディレクトリを絶対パスで標準出力に出力します。

オプションは以下の通り。

pwdコマンドは環境変数PWDを利用する。環境変数PWDには論理的な現在のワーキングディレクトリが入っている。

/bin/pwd は外部コマンドのpwdだが、シェルによっては組み込みのpwdコマンドを提供しているものもある。bashは組み込みのpwdコマンドが存在するため通常はそちらが使われる。外部コマンドのpwdを使用するには、フルパスで指定するか、.bashrc等にaliasを指定して利用すればよい。外部コマンドのpwdbash組み込みのpwdの違いは、デフォルトのオプション。外部コマンドは-Pがデフォルトで指定され、bash組み込みのpwdは-Lがデフォルトで指定される。

実行例

# pwd
/root/test
# ls -l
drwxr-xr-x  2 root  wheel  512 Aug 18 05:19 aaa
lrwxr-xr-x  1 root  wheel    3 Aug 18 05:19 bbb -> aaa
# cd bbb
# pwd                // bash組み込みのpwdを実行。-Lがデフォルト
/root/test/bbb       // シンボリックリンクの名前が表示される
# /bin/pwd           // 外部コマンドのpwdを実行。-Pがデフォルト
/root/test/aaa       // シンボリックリンクが指している実際のディレクトリ名が表示される。
# /bin/pwd -L        // 外部コマンドのpwdを-Lを指定して実行。
/root/test/bbb       // シンボリックリンクの名前が表示される